第1回 矢切PACE 振り返り

記念すべき第1回、KAIのファシリテートで「子どもたちの毎日にアドベンチャーを」を開催しました👏

当日、卒園児とお母さんが急に飛び込み参加してくれたり、兵庫県から子連れ新幹線で参加してくれたり、感動の出会いがたくさんありました。

当時高校生だった教え子、来年から大学生、地域の子育て支援施設の人、元保護者、近隣の学校の先生、松戸市内の若い先生、小児訪問看護の人・・・
参加者24名、横で遊んでいた子どもが9人(0歳〜11歳)、こんなに多様な学びの場、なかなかないぞ!
大人が笑って遊びながら学んでいて、子どもが横でただただ遊んでいる緩やかな場。
幸せな時間でした。

会場が幼稚園だからこそ成立する「遊び場」と「見守る力」で、
子連れで参加できる「学びの場」として、相当おもしろかった!

僕は、子どもの見守り70%でいたので、KAIの話を聞けていないけれど、わかる範囲でレビューしてみます。

勝手に仲良くなって、靴を履くのを手伝い合いながら、園庭に遊びにいくちいさき人たち

安心感とアドベンチャー

「アドベンチャー」と聞くと、みなさんはどんなことを想像しますか?
僕は、ワンピースとドラゴンボールが頭を駆け巡ります。

でも、手遊びのような小さな遊びの中にも

  • とりあえずやってみる
  • 気持ちが動く(無理!できた!!え、どうやるの?)
  • うまく指が動かなくて、自分にも何が起きているかわからなくなっちゃう、etc

小さなドキドキはたくさんあります。それもアドベンチャー!

子どもたちの反応もきっとそれぞれ。

「失敗したくない」
「できるようになりたい」
「隣のあいつはできていのかな?」

失敗(うまくいかないこと)したときに、笑顔で「もう一回やってみよう」って思えるかどうか・・・それが大事!

本当に小さなことだけれど、小さな遊びを積み重ねることで、「安心感」が醸成されていく。
そんな小さな積み重ねから、「ここは失敗しても平気なんだ」ということがわかってくると、

その集団が、「自分らしくいられて、巣の自分を出せる場所」になってくる。
Cゾーン(Comfort zone=安心な場所)ってそういうこと。

これがないと、失敗したときに
「あいつ、バカじゃないの」なんていう誹謗中傷が起こって、
クラスの中で二度とアドベンチャーしたくなくなっちゃう。

だから、まずはCゾーンをみんなで作ること。

先生と子どもの間
子どもと子どもの間
クラス全体の雰囲気

そうすると、そこから「一歩踏み出したくなる」し、友だちと一緒に何かすることにもチャレンジできるようになっていく。

Cゾーンから一歩出る→ 失敗して戻る→ (大丈夫大丈夫)
繰り返しているうちに、できるようになる →  成長!
だから、このCゾーンの際(きわ)がめっちゃ重要なのだ!
(狭山市 在住 Kさんの証言)

お互いのことを知り合うことで、安心感が広がる

価値観を問い直す

「じゃんけん列車の構図は、一人の勝者に全員敗者。
チャンピオンの後ろにいるのは、一番最初に負けた人」
(またまた 狭山市在住 Kさん)

PAでは、「勝ち負け」よりも「協働」の関係性をよく使います。
じゃあ、勝ち負けの経験は必要ないのか??そんな質問も出てきますが、このあたりはまたゆっくり考えたいですねー。

個人的には、少なくとも「幼児期には、勝ち負けはあんまり必要ない」と思っています。

イス取りゲームにしても、フルーツバスケットにしても、「遅い人が負ける構図」だと言うこともできますねー。

そのあたりを、「ゲームのルール」で、win-winにしちゃえばいいんです。
今回の「じゃんけん列車」は、負けた人だけが相手側について、2番手は復活するバージョンでした。
「お!またじゃんけんするチャンスがきた!!」という気持ちは、きっと嬉しい気持ちだったのでは?

「はい、勝ったチームにはくしゅー!」
「できた人〜?」

って、大人が声をかけ続けることが、もしかしたら「勝つことがよいこと」と言う価値観を子どもに教えていないか?

「負けたけど、楽しめた人〜?」
「これからできるようになる人〜?」
「友だちに助けてもらった人〜?」
「チームで協力したぞーって人〜?」

大人の声掛け一つで、どの価値観に光を当てるかも変わってきます。

価値観押し付けあるある

「○○くんは、きちんと座っていてえらいね」
「残さず食べてえらい!」
「ごめんね → いいよ」 (その場で許せない感情もあるさ)
「泣かないの!」(泣きたいときもあるさ)
「できた人〜?」

他には、どんなことがあるかしら?

感情を振り返り共有すること

体験を振り返るときに、子どもたちの「感じていること」に注目するのって大切。

できた、できなかったという「結果」に注目をすると、

「もっとこうすればよかった」とか、「できなかったのは○○くんのせいだ」みたいになっちゃったりして。
さらに、「もっとみんな一生懸命やろうよ!」みたいな同調圧力で、つらくなる子が出てくるかもしれない。

個人の成長(変容)は、
「あのとき、言いたかったけど、実は恥ずかしくて言えなかった」みたいな中から起こる。

しかも、他のメンバーも「へー、あの子は、ああいうときに恥ずかしくなるんだ」がわかると、その子への関わり方にも変化が起こりやすい。

その子の「安心感」の感じ方がわかると、その子のチャレンジもわかってくるので、
「あいつは今チャレンジしているな」みたいなことがわかる。

チャレンジバイチョイスの考え方が大切にされてくるのも、このあたりからですね!

だから、「何が正しい」「次どうしたい」みたいな具体的な話をしなくても、関係性の中で解決できるようになるのかもしれません。

評価されないで、聴いてもらえることがわかると、
気持ちを話すというアドベンチャーもしやすくなります。

みんながモヤモヤした「トラフィックジャム」

最後に・・・

もう一回言っちゃいますけど、ホントよい時間でした。
僕も20年PAに関わってきて、色んな学びの場やファシリテーターに出会ってきました。

「この人を、みんなに紹介したい!!」
「この考え方を、みんなと共有したい!!」

そんなモチベーションで、これから矢切PACEの学びを続けていきます。

松戸市、矢切、地域の人がつながること。
地域関係なく、矢切PACEをハブとして出会うこと。

楽しい学びの場を仕掛けていきますので、また第2回もよろしくお願いします✨

たまたま着てたTシャツがAdventureだった11歳

「遊び」を「遊べる」大人になるために

週末に、第120回西多摩PACEの「ゲーム祭り」に参加してきました。

もともとは、30年ほど前に始まった、キャンプ系の人や学校の先生が、アメリカの「アクティビティ本」を訳して試してみていたという研究会。

今はなき、神奈川県の清川青少年センターで、泊まりで40人くらいの大人たちが集まり、朝から夜中まで、くだらない(ときに真面目な)ゲームをやりまくっていたの「ゲーム合宿」が懐かしい。

思い出すのは、座布団をどこまで高く積んで座れるか・・・を、仲間たちと追求していて、夜中にある先生(高キュー)に、「きみたち、もうすこし静かにしてくれない?」としっとり叱られたこと。
留学から戻り、日本で「プロジェクトアドベンチャー」を学んでいる先生や、社会教育の人にたくさん出会えたことは、今でも大きな財産です。

今回は、コロナ禍でなくなった「ゲーム祭り」の復活で、
久しぶりに純粋にアクティビティを楽しむ時間でした。

教育的に「よいアクティビティ」みたいなものはたくさんあって、
それを適切に使えるようになると、学級開きやコミュニティづくり、ワークショップの「アイスブレーク」にもとても有効。

「初めまして」の関係性で・・・
◆お互いのことが知れる
◆関わる負荷が少ない(ほどほど)
◆身体がほぐれる
◆声を出す
◆自然と笑う

みたいな「出会うきっかけ」を作るのに向いている、よくできているアクティビティはたくさんありあす。
もちろん、誰が、どんなトーンで使うか・・・ということも大きく影響するけれど。

でも、その正反対に・・・

「意味がよくわからない」
「バカバカしい」
「恥ずかしい」

みたいなアクティビティを、グループが「純粋に楽しい!」と感じれるときは、パワフルさがあります。

「なんで、こんなにじゃんけんに勝てないんだ・・・!?」みたいに、無限ループに入って、
一人笑いが止まらなくなっちゃう。
それを見て、周りもゲラゲラ笑い出す。
みたいな、くだらないことが起こると、場がグッと温まる。

Project Adventureを立ち上げた一人、Karl Rhokeさんが、

FUNN
Functional Understanding is Not Necessary
(機能的な理解は必要ない)

と言っていた言葉が僕は大好きです。

みんなが笑えている状態にハマる(沼る?)感じが、「遊んでいる」という状態に近づいていると思えるから。

プロジェクトアドベンチャー的な活動では、「アクティビティ」を提案するのはファシリテーター。

時に子どもたちは、
「遊び」を提案されて、
「遊ばされている」みたいなことが起こる。

でも、「遊びに付き合っている」うちに、
だんだん楽しくなって「遊んでいる」感じになってくる。

「遊び」(アクティビティ)が「遊ぶ」に変わっていくと、子どもたちは自然と動き出す。

そんな、遊びの幅を知って、子どもたちと一緒に「遊ぶ」ことができるようになるためには、
まずは大人が「遊んでみること」なんだと思う。

「矢切PACE」 立ち上げへの想い

「オトナだって楽しく学んでいる」を子どもたちに見せつけたい

「ワクワクすることがやりたい」
これがいつも僕の原動力です。

千葉県松戸市の「矢切」(やきり)という地域で、幼稚園に関わって12年。
「もっと、地域でつながって学べる場を創りたい」と思うようになりました。

最近、地域のお母さんたちが子どもたちの居場所を作ったり、プレーパークの活動を始めたりする動きが始まりました。
ワクワクしています!

一方で、小中学生の不登校が過去最多の34.6万人という数字が出ました。
子どもが変わったわけではなく、価値観や社会の環境が変わったんだろうと思っています。
そして、これからもっと「子どもとの関わり方」に悩むオトナも増えるだろうなと想像しています。

学校は、今のままのあり方でよいのだろうか?
地域で、子どもの育ちを助けられることはなんだろうか?
家庭で、子どもたちの「安心」や「チャレンジ」をサポートできるはなんだろうか?

そんなことをいつも考えています。

幼稚園や小学校のような「教育の場」に関わるオトナが、「楽しく学び続ける」ことは、とても大切。社会だけでなく、教育のあり方も様々変化している中、アップデートしていない先生は、やっぱりしんどくなっちゃう。
さらに、子育てに関わる「親」や地域のオトナも、「子どもたちの当たり前」が、自分たち世代とは違ったりして、アップデートが必要だと感じています。

変化が早い今の社会だからこそ、
オトナが「楽しく学ぶ」姿を、子どもたちに見せていきたいのです。

プロジェクトアドベンチャー(PA)と僕

2000年に学生時代に母校で出会ったTAP(玉川アドベンチャープログラム)に始まり、
2003-2005年でアメリカで学んだProject Adventureの経験を経て、
20年間、 PAプログラムを教育現場で提供してきました。

「PAやってます」ではなく、「PAらしい人でありたい」と思って、生きています。
PAの哲学(考え方や価値観)が、僕の人生のベースです。

地域で中高生とオトナが学び合う研修@島根

◆「違いを認め合う」「お互いの価値観を大切にする」ような「安心安全」が感じられる人が増えること

◆安心や信頼をベースに、他者の力もお借りして、自分で一歩踏み出してみたり、うっかりやっちゃってしまう「チャレンジ」や「自己成長」があること

◆体験することや学ぶことを「楽しむ気持ち」がそこにあること

人と関わるとき、自分のあり方を考えるとき、コミュニティを作るとき・・・
仕事でも遊びでも、そういうことを大切にしたいのです。

PACEってなんなのさ

2006年ころから、僕が尊敬する甲斐崎博史先生(KAI)のつくる学びの場に参加をしていました。その名も「西多摩PACE」。
「体験学習」「PA」そんなキーワードで、学校の先生たちを中心に、毎月会って楽しく学び、美味しくお酒を飲み語らう会。

西多摩PACEの始まりの話(KAIのブログ)

百聞は一見にしかず
百見は一体験にしかず

なんて、誰かが言っていましたが、情報を見聞きしただけではわからないことを、
学びのコミュニティで実際に体験し、対話を重ねることで学びが深まっていくのを、西多摩PACEで体験させてもらいました。

そしてなによりも、今でも再会すればハグしたくなる仲間が全国にできました。

そんな学びの場が、湘南とか大阪とかあっちこっちにできて、矢切PACEは全国で11番目。

先日は、そんなPACEの全国ミーティングがあったので、
「矢切PACEたちあげまーす!」と、仲間たちにちゃんと宣言してきました。

そんな教育に関わる全国の面白い人たちと、
矢切の地域の人たちが関わったら、なんだか面白そうでしょ??
ワクワクしています。

記念すべき第一回目は・・・

長野県にある風越学園のアドベンチャーカリキュラム担当の甲斐崎先生(KAI)をお呼びして

「アドベンチャーってなんなのさ?プロジェクトアドベンチャーの哲学に触れてみる」

をテーマにPA体験を中心とした場を創ります。
後々、学校のあり方とか、幼少連携とか、風越学園の話でもお呼びしたいなぁと思っています。

講師プロフィールはコチラから。風越学園のKAIの文章もぜひ読んでみて!
りょうちゃん&KAI  by ぎょ

【日時】
2025年3月22日(土)10:00〜15:00

【申込】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSevbtyrkuksjTi3Gnm5VZofi3-yirx68hCLdw-uMU7T1Q3Y3Q/viewform?usp=sharing


【場所】
矢切幼稚園ホール(松戸市下矢切140)
(北総線「矢切駅」から徒歩3分、JR「市川駅」もしくは「松戸駅」からバス)
【参加費】
2,000円(講師の交通費&謝金に充てます)
【定員】
30名
【持ち物】
室内履き、筆記用具類、おやつや飲み物、昼食
【その他】
・託児はありませんが、子連れの参加もOKです。
・小学生くらいならばPA体験(遊びのような活動と対話)も面白いと思います。
・子どもが飽きそうな、「講義的な時間」は、幼稚園の園庭で遊んでいることも可能です。

千葉県、松戸市、矢切地区の教育関係者、地域の子どもに関わる人たちだけでなく、全国どこからでも参加大歓迎です!


また別途、イベントページを立ち上げますので、興味ある方はお申し込みください!