子どもの話をどう聴くか☆

子どもと関わっていて、ついつい大人の理論や、先生の権力を振りかざしていると思うことがたくさんあります。もちろんその全てを否定はしません。時間の制約があったり、やることが決まっていたりするときは、一方的に指示を出すことは必要。

ピラミッド式の階級制度のように、先生や大人が頂点にいて、子どもたちが下にいる図だと、基本的に指示・命令は大人から子どもへ。でも、いつもそれでは子どもの考える力、判断する力、行動する力は育たないですよね。

 

その場のスムーズな解決よりも、後々じっくり子どもの栄養となる体験が日々積めるといいなぁと思います。でも、それって難しいなぁとも思います。

 

先日、一緒にアドベンチャー・プログラムの仕事をしている大先輩のファシリテーターに「親業」のことを色々と教えてもらいました。

聞いたことはあったけれど、自分でそれを体験、取り入れたことはなかったので、早速本を購入。

 

これ大事!!

能動的な聞き方、わたしメッセージの使い方、問題解決のステップ、価値観の伝え方などなど。

幼児教育に関わる人は、全員このスキル持っていたほうがいい。

むしろ、持っていなくてはできないはず・・・当たり前のことであってほしい!と思いました。もちろん感覚的にやっていることもありますが、ステップbyステップで、意識的に練習する必要ありです。少なくとも、学校では教えてくれなかったことだと思います。

そう考えると、「親になるために必要なトレーニング」っていうのも、学校ではなかった。企業に務めると、「◯◯トレーニング」「◯◯研修」ってのはたくさんあるのにね。

 

 

自分も読みながら「あちゃ~・・・」と思った「大人が陥る12の子どもの悩みへの対処法」を、「時間になったのに、外遊びから部屋に入りたがらない子への対処」で考えてみようと思います。

 

1. 命令「入りなさい!!」

2. 脅迫「入らないと、おやつあげないよ」

3. 説教「年長組は、しっかりルールを守れるものだよ」

4. 分析「先生の気を引こうとしてるんでしょ」

5. 馬鹿にする「あ~あ、それじゃ3歳の赤ちゃんと一緒だね~」

6. 非難「◯◯くんのせいで、時間過ぎちゃうじゃない」

7. 賞賛「もうお兄ちゃんだもんね。約束守れるよね」

8. 提案「部屋に入ると楽しいことがあるよ」

9. 講義・理詰め「もう幼稚園に来ているんだから、約束は守るものだよ」

10. 質問・尋問「お母さんがいてもそうなのかな?」

11. 同情「はじめはみんな嫌なものなんだよ」

12. ごまかす「あ、ほら。◯◯くんに、これを届けにいこうか」

 

 

あいたたた・・・って思いません?耳が痛い!

 

なぜ、その子がその行動を取るのか、理由や気持ちを取り扱わずに、大人の都合で子どもの行動を決めようとする罠。時間がないから?大人の感情を優先するから?

 

◆子どもの声に静かに耳を傾けること

◆あいづちを打って興味を示すこと

◆もっと話をしてほしいというメッセージを伝えること

大切だけれど、いつも実践することは難しい。

 

転んで「痛い~~~~」と泣いている子どもに、なんて声をかけるのがいいのか?

「急いでるんだから、泣くんじゃありません!!」って言います??

「痛かったね」と、まず一言気持ちを受け止めてあげること。大事ですよね☆

 

 

子どもの話を受け入れて、大人の気持ちと理由を伝えて、納得して行動する。

そんなステップを、大人でも意識していないと、なかなかできないですよね。

 

大人の気持ちを「わたしメッセージ」で伝えるための3つの要素

①子どものどの行動が大人に問題を抱えさせるのか?

②その行動から大人が受ける具体的な影響

③大人が持つ感情

 

「◯◯くんが部屋に入ってくれないと、ご飯の準備ができなくて、わたしは困る」

「外は暑いから、◯◯くんが部屋に入ってくれないと、わたしは喉が渇いてしまうから辛い」などなど。

 

子どもはどんな反応をするでしょうね?

「じゃあ、いいよ。」「あと、1回やったら部屋入る」「ご飯の用意手伝うね」などなど。

 

そのやり取りの中で、大人vs.子どもの勝ち負けではなく、両方が納得する解決策を見つける。

 

 

親業、教師学、もっと学んでみたいと思いました。

 

「伝え方が9割」

本屋で、妻と面白そうだからと衝動買いした本。
とても読みやすく、あっという間に読めてしまう。

「伝え方が9割」佐々木圭一

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「心を動かすコトバには、法則がある」
アマチュアにも、偶然的に最高のモノができることがありますが、いつでも最高のモノを作り出すことができるのがプロ。
この本は、料理本のレシピのように、その手順通りに作れば、プロに近い味を出せるコトバの作り方の本です。

コトバは、国語で習うものではなく、伝えるツールとしては、ほぼ自己流。
実は、伝え方は学べるということを知り、一流に学べば、伝える力が伸びる。
そして、コトバは「思いつく」のではなく、「つくる」ことができるということ。

◆「ノー」を「イエス」に変える3つのステップ
①自分の頭の中をそのままコトバにしない
②相手の頭の中を想像する
③相手のメリットと一致するお願いをつくる

大学の時、英語でのスピーチやプレゼンテーションの授業で、”Know your audience.” ということをよく言われたのを覚えています。
相手が何を聞きたいのか、どんな人なのかを最優先に考えて話すことが大切。基本だけど、忘れがちですね。
◆強いコトバ=心を動かすエネルギーのあるコトバ
・サプライズ法
・ギャップ法
・赤裸裸法
・リピート法
・クライマックス法

「人を動かすのは、ルールではない。感動だ。」

ファシリテーターとして、質問力は必要。
体験学習の中で、体験を通して学習者が自ら気づくことに価値がある。
ファシリテーター(指導者)からの教授的なメッセージは、本来の「体験的な学び」ではないのかもしれないが、時として、ファシリテーターがチームを鼓舞したり、モチベーションをあげたりするために、出力をあげてコトバを伝えることが必要なこともある。
コトバの瞬間最大出力を、出さなくてはいけないときに出せるように・・・。

この本には、ファシリテーターとして「コトバ」を使いこなせるようになるヒントが、あるかもしれません。

育てる or 育つ

自然農法から、教育について考えさせられた。

自然農法は、「ほったらかし」のイメージがありました。
基本的に、耕さない、除草しない、肥料を与えない、農薬を使用しないということが特徴の農法。草が生い茂った中に、「野菜?どこ?あ!あった!」みたいな。

でも、そうではないということを知りました。
環境整備、それぞれの野菜の個性/特徴をよく理解した農作、とても手間をかけているんです。

大切なのは、作る人の自然との丁寧な関わり。

その土地に、どんな草が生えているかを知ることは、どんな作物に適しているかを知る手がかり。草が生えているから、保温され、保湿され、土が守られているということ。
ミミズや昆虫も、土を豊にするために必要な協力者。

「地面には、自然と草が生える。そこに、野菜を仲間入りさせてあげるだけです。」
という言葉が、印象的でした。

草を地際で丁寧に刈り、上の草をどける。
そして、今度は根っこが生えている部分を切り出すと、キレイな土の絨毯状にはがれる。
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そうすると、豊かな水分と栄養を含んだ土が現れる。
そこに種を蒔き、土を戻し、絨毯を戻し、刈った草を戻す。

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種を植えたあと、普通だったらたっぷりと水をやるのが当たり前。しかし、ここの農法では、水はやらないそうです。

それは・・・
水をやると、すぐに発芽して、地表に葉が出る。
ただし、それで少しでも寒さがくると、簡単にやられてしまう。

まだ根が育ってないのに、葉を出すことを促すことはしない。

地中にある水分が逃げないように、最大限の環境整備をしたら、あとは種が自らその水分をすうのを信じて待つ。

そうすると、種はまず葉よりも先に根を出すそうです。
そして、自ら水分と養分を吸収できるようになってから、初めて地表に葉を出す。

そうやって芽を出した作物は、少しの環境の変化に負けることなく、強く根を張って育つそうです。

ふと、教育と同じだなぁと思いました。

「見える学力」、つまり知識や技術を教えることで、すぐに何かができるようになる。
でも、そこに芯の強さがなくては、人生で何か負荷がかかってすぐにへこたれてしまう。

チャレンジ精神、ねばり強さ、思いやる心、共感力、正直さ、楽しむ心、考える力、判断する力などの、「見えない学力」を、どう育てるか。

特に幼児期はそれを育てる時期なんだと思います。その基盤なしに、葉をのばすのは、様々なリスクを伴う。

種の時期には、種の時期の学びがあるんだ。

とても思慮深い朝でした。

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