挨拶できない子

子どもとのあいさつ

「◯◯くん、おはよう!」

と子どもにあいさつをしたとき、大人としてなにを期待しますか?

「おはようございます!」と、元気なあいさつが返ってきたら、もちろん気持ちがいいけれど、たまに返せない子いますよね?
そんなとき、親として、先生としてどうアプローチをしますか??

僕は、朝は子どもなりに色んな感情が渦巻く時間・・・ということもあり、朝から「おはよう!」と気軽に挨拶を返せないこともあるのでは?と思っています。大人は、複雑な感情を抑えて表情を繕うことができるけど。

スクリーンショット 2013-09-26 17.52.47(photo by:  photopin )

ということで、

「・・・・」と無言の子に対して、

親が、子どもに、

「◯◯くん!先生におはようは?」

「ほら、あいさつできるよね?」

「ちゃんと言いなさい!!」

「できない子は、うちの子じゃありません!!」(さすがにこれは聞いたことないね 笑)

と、目の前でやられると、とても困ってしまいます。

 

朝から、子どもなりに色んなドラマがあったのかもしれない。

「道ばたに落ちていたあの大きなドングリを、なぜワタシは拾ってこなかったんだろう・・・ああ!気になって、幼稚園どころではない!!おはよう?いやいや、そんな気分じゃないわ!」という3歳の女の子

とか、

「母ちゃんの前で、オレの大好きな先生に笑顔を向けておはようって言うなんて、そんな小っ恥ずかしいことできるかっ!意外とオレはシャイボーイなんだぜ。母ちゃんが帰ってから、そっと近づいてぎゅっってハグするんだい。」って考えてる4歳の男の子

とか・・・。

自我が目覚めている証拠。成長の過程!

まあ、その子なりに理由があると思うから、朝のあいさつは強要しまいと思うわけです。

 

とりあえず、「じゃあ、タッチであいさつ!」とかなんとかいって、その場をあいさつした感じにしてしまうこともあります。

 

ネットで検索してたら、こんなページも
「ママノート」
http://mamanote.jp/news.html?id=358

「おどす」「否定する」はNG。
「スモールステップ」でやりましょうってさ。

 

でも、ついつい自分も子どもにあいさつを強要しているときがあります。

R「◯◯くん、おはよう。」
◯◯くん「・・・」(ちょっと真顔)
R「◯◯くん、おはよう!!元気?」(2度目)
◯◯くん「・・・」(じっと見つめられる)
R「おはようは?」(3回目・・・)

2回目にあいさつをしているときの自分は、なぜ返事をしてくれないんだろうということで、相手からの返事(見返り)を期待している気持ちが見え見えなとき・・・あるある。
もちろん、朝の体調、気分、準備を観察している時間であることに違いはないけれど。

 

あいさつは、自分がしたいから相手にする行為。
大人から子どもにも、あいさつをするけれど、その見返りを求める必要はない行為だと思う。

 

もちろん、子ども同士の関わりで、社会性や、自分の気持ちを伝えることを教えるために、
「そういうときは、何て言うんだっけ?」と、子どもに「ごめんなさい」や「ありがとう」を言わせるときは必要です。

まだ言葉にならない気持ちの代弁とかね。

 

「いただきます」「ごちそうさま」も、習慣として必ず言ってほしい。
でも、あいさつは大人が見本となることが第一!!
だから、「おはよう」もまずは教員から元気に伝えられれば、それでいいと思います。
「おはよう」と返すことは、親と教員が元気に丁寧にあいさつをし合う姿を見て、自然と身に付くもの。もしくは、幼稚園ならば絵本や、毎朝のサークルタイムのような時間に「あいさつの意味」を伝えていく中で、ある日パッと出てくるもの。
元気よくあいさつをしてくれたならば、それに対する「うれしさ」「気持ちよさ」を伝えること。

 

まずは大人が自然体であいさつの見本となること。

 

シンプルに自然に。

シュタイナー教育「人生への準備」 

子どものしつけ・叱るということについて、色々と考えていて、ネット検索していたら、シュタイナー教育では先生はどう子どもに対峙するのだろうと気になり・・・さらにネット検索。

 

畏敬の念を持ってこどもを受けいれ、

満ち溢れた愛の中で彼らを育て、

自由の中で彼らを送り出していく。

  - R.シュタイナー

という言葉と出会う。

う~ん。いいなぁ。

すると、シリコンバレーのエリアに、Waldorf School of the Peninsula (WSP) というK-12の学校があることを発見。1984年に設立、今年で30周年。

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その30周年の記念に、”Preparing for Life”というフィルムの上映会を、住んでいるところから40分ほどのところでやることを知り、飛び込みで行ってきました。

 

会場に15分遅れで到着すると、ちょうどオープニングトークが終わり、オイリュトミーの教員たちによる高校のMornig Verse(朝の詩)の実演が始まりました。

“オイリュトミーとは、シュタイナーが生み出した運動芸術であり、唯一シュタイナー学校だけにある芸術教科です。オイリュトミーは体操でもなく、ダンスでもなく、そしてパントマイムでもありません。言葉の中に生きる子音や母音、そして音楽の中の流れるメロディーやリズム、拍子や動きを通して表現する運動芸術なのです。”
(引用:東京賢治シュタイナー学校HP:
http://www.tokyokenji-steiner.jp/edu7to15/specialized-studies-course.html

 

静かながらも抑揚のある、朝の光りや風を感じるような詩の朗読に合わせて、5人の先生たちが白いドレスに包まれて、踊るように動く。

とても不思議な世界観でした。何かアートのステージを観ている気分になりましたが、WSPの高校生は、毎朝この詩とオイリュトミーで学校が始まるとのことでした。ふむ。

 

“Preparing for Life” のフィルムは、WSPの教員、卒業生、生徒、保護者が代わる代わるにインタビューを受け、学校での活動や生活の様子をわかりやすく、そしてこの学校の教育が、なぜ21世紀の社会で未来に生きる子どもたちに必要かということを魅力的に撮ったものでした。プロモーション用ということで、今後Youtubeなどにアップされるかもしれないとのこと。

 

フィルムの中で僕が知ったことは、
・基本的に、アカデミックなことだけではなく、全人的な教育を基盤としている
・教員・保護者が、教育に対してとても情熱的
・3~5歳は、たくさんの色、音、など五感を使って、イマジネーションを刺激する環境にいる
・ルールに縛るというよりも、子どもたちのイマジネーションを広げるアプローチ
・小学校3年生までReadingは教えない。けれど、教え始めると子どもたちは一気に読み出す
・高校はかなり集中的に勉強や哲学を学ぶが、アートやスポーツも大切にしている
・高校の先生は、Ph.D を持った専門家が多いため、学術的なレベルがとても高い
・競技スポーツも、他の学校同様に取り組む
・演劇や表現への取り組みが情熱的

イメージ

と、英語を全て理解できたわけではないので、ぜひまた観たいと思っています・・・。

 

終了後に、映像製作者2人(お一人は日本人の方でした!!)、創設者、教員によるパネル・カンバセーション。
映像制作者は、お二人とも子どもをWSPに通わせる保護者とのこと。

特に印象的だったことは、この学校の教員・子どもたち・保護者たちとの関わりは、「喜び」だったという言葉。キャンパスに一歩は入れば、その理由がわかりますよとのこと。

また、シュタイナー教育の教員になるためには、ティーチャートレーニングのクラスを受講する必要があるとのこと。週末クラスを3年間、もしくは集中コースやサマースクールの学びを経て、改めて教員としてスタートラインに立てるとのこと。

過去に、「普通の学校」で教えていた教師が、その教育手法やあり方を一度捨てて、シュタイナー教育の哲学を学び直して再出発・・・。
教師自身が、学び続けている印象を受けました。

シュタイナー教育では、シュタイナーの教育哲学を直接的に子どもたちに教えることはないそうです。
でも、教師のあり方・生き方が、その教育哲学そのものであること。つまり、教師の学びとその実践が、子どもたちに大きな与える影響ということを全員が理解している。

 

教育手法は違えど、まさに全人教育!!

「進みつつある教師のみ 人を教える権利あり」という小原國芳の言葉を思い出します。
自分が、教育の哲学や理念をどれだけ人格化できているかで、子どもに対しても教育的な働きかけができる。

会が終わると、屋外でのレセプションパーティー。

写真 のコピー 2

りんごジュースを片手に、チーズとクラッカーをパクつきながらも、どうしても日本人の制作者の方の話を聞いてみたいと思い、突撃自己紹介。

とても気さくな方で、たくさんお話をしてくださいました。
保護者として、子どもの学力は気になるけれど、全人格的に見ると、それは一側面でしかないということを理解することが大切です、とお話してくださいました。
素晴らしい出会いに感謝です☆

 

このテクノロジーと情報の速いシリコンバレーで、ゆっくりと人格形成の根幹を作り上げていく教育が求められているというちょっとした矛盾が素敵だと思います。

水で早く発芽した植物よりも、土の中でゆっくりと水分を吸収して根を張ってから発芽する植物のほうが強いという話を聞いたことがあります。

変化が多く、なにが起こるかわからない21世紀の社会を生きてく教育に必要な心、意思、マインド・・・。

大人も日々学びですね。

日本の文化を知る

これから3ヶ月サンフランシスコに出向。

出発前の最後のご飯をお茶漬け屋さんで食べていたときのこと。

アジア圏に旅行に行って帰ってきたばかりであろう、男子大学生4人が後ろの席に着いた。

「うぉ〜!マジうまそう!」
「ヤバイっしょこれ!」
「んっほ〜♪」
(お茶漬けをづるづる)「っぷはぁ〜!」
「これ、元気でるっ!」
「ってかさ、水がうまいよな!」
「ありがとうっ!」

と、ここ最近でこんなに元気よく、うまそうにご飯を食べる人たちを見たのは初めて!と言っても過言ではないくらい、気持ちのよい食べっぷりと、気持ちの良い言葉の数々。

日本を離れたからこそ見えた、日本のご飯の美味しさ、水の安全さ。

一度、母国の文化を外から見る経験はとても大事だと思います。

今回の3ヶ月。
キーワードは、幼児教育、ワークショップ、オーガニック、食。

自分たちの知っていること、知らないこと、知らない世界、外から見る慣れ親しんだ文化…

どんな発見があるかな?
たくさんのワクワク感を胸に、出発です!

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