第2回 矢切PACE「あそびの生まれる時と場所」

第1回矢切PACEのことはこちら

さて、第2回は、「あそびの生まれる場所」の著者である西川正さんをお呼びしますー!
パチパチ👏

【申込はこちら】
https://forms.gle/Nt3t8DwVUwXnPajs5

西川さんのプロフィール
https://jace-pom.org/member-2/profile8/

西川さんとの出会いは、著書を読んで「おもしろい!」と思っていたことがきっかけでした。
去年、一般社団法人Life is という団体が運営している、アンドラフイナギという重症児向けの通所施設であった研修会で、実際に西川さんのお話を聞き、その後プレーパークの焚き火の前で1~2時間、お話をさせていただいたことで、ビビッときました。

幼稚園でやってみた「焼き芋」でのコミュニティづくり

去年、幼稚園でお父さんたちの力を借りて、石焼き芋&壺焼き芋の会を企画しました。
風の冷たい寒い日で、芋を洗うのも「ひえ〜!」という感じ。
9:00ころから火おこし、炭おこしをし始め、10:00前には芋を仕込んだにも関わらず、
片付けを予定していた時間になっても、なんとなく芋が固い・・・

遊んでいる子どもたちから、「やきいもまだ〜〜!!」と、何度も催促され、焦る私。
一緒に焦るお父さんたち(笑

「こっち、火力あげてみました〜!」
「もう炭の上に、いも直接置いちゃおう!」
と、お父さんたちも必死。

一人のお父さんが、「この2本食べれそうだぞ〜〜!」と、声をかけると、
そこへ群がる子どもたち。

どうするかと思いきや、少しずつ手でちぎって分ける父さん。
「まだ70本焼けるからな。味見だぞ!」。

どんどん焼ける芋。
「あ、たべました?」「どーぞ!」
「あ、さっきいただいたんで。」「えーまだまだあるから!」「え・・・じゃあ、もらいます!」
「半分どうぞ!」

最後は、みんなたくさん食べて大満足なお芋会。

西川さんが言う「お客さんを作らない場づくり」ってこんな感じだったのかなぁと思っています。
一緒に準備すること。
一緒に食べること。
一緒に困ること。
一緒に片付けること。

最初から全て整っている場ではなく、みんなで作る場だからこそ、たくさんのコミュニケーションが生まれるんだろうな。

今年、幼稚園でやりたいこと

お母さん、お父さんたちが、子どもたちの育ちをみんなで面白がれるようなコミュニティを作りたいのです。
ついつい、子ども同士のけんかや、トラブルがあると、親同士も「対立の関係」になりやすいけれど、
「育ち合う子どもたち」を想像して、
色々な体験からわが子も、隣の子も、一緒に育つのを、大人たちみんなで同じ側に立って見守りたい。

子育て支援活動の一環で、お話会を「子育てに必要な○○」みたいなテーマでやると、
意外と参加者が少ない。
でも、「子どもたちがやった餅つき、お母さんたちもやりませんかー?」って呼びかけると、
すぐ定員が埋まるのです(笑

正しさよりも、楽しさで
子育てのコミュニティを作りたい

正しいっぽい情報は、SNSやネットニュースにたくさんあるけれど、
それがわが子に当てはまるかなんてわからないわけで・・・
一緒に子育てを悩んで、考えて、笑い合う友だちがいたら、
こんなに心強いことはないと思うのです。

今回の企画

午前中は、西川さんにたくさんの「おもしろい事例」をお話いただいて、
みんなでペチャクチャ対話をしようと思います。

・場作りを面白がるオトナの心構え
・「何かあったら困るので・・・」という声を、どう「一緒にやりましょう」に変えるのか?
・コロナ禍で「縮小」したことから、どう「拡大」していくか?
・失敗って本当に怖いものなの?
・子どもが「遊ぶ」ってどういう状態?
・「遊ぶ」ことが、子どもの将来にどう必要なの?
・「やらかして育つ」ってどういうこと?

西川さんのお人柄に、たくさん当たりたいと思います。

午後は、幼稚園の園庭開放を同時開催します。
七輪を出して、みんな持ち寄りで食べながら遊ぶ場を、実際に作ってみます。

午前のワークショップ参加メンバーは、その様子をニヤニヤしながら、
あーだこーだと、コミュニティ作り、場作りの対話を続けようと企んでいます。

お弁当とともに、ぜひ七輪で炙れるものをご持参ください。

第1回 矢切PACE 振り返り

記念すべき第1回、KAIのファシリテートで「子どもたちの毎日にアドベンチャーを」を開催しました👏

当日、卒園児とお母さんが急に飛び込み参加してくれたり、兵庫県から子連れ新幹線で参加してくれたり、感動の出会いがたくさんありました。

当時高校生だった教え子、来年から大学生、地域の子育て支援施設の人、元保護者、近隣の学校の先生、松戸市内の若い先生、小児訪問看護の人・・・
参加者24名、横で遊んでいた子どもが9人(0歳〜11歳)、こんなに多様な学びの場、なかなかないぞ!
大人が笑って遊びながら学んでいて、子どもが横でただただ遊んでいる緩やかな場。
幸せな時間でした。

会場が幼稚園だからこそ成立する「遊び場」と「見守る力」で、
子連れで参加できる「学びの場」として、相当おもしろかった!

僕は、子どもの見守り70%でいたので、KAIの話を聞けていないけれど、わかる範囲でレビューしてみます。

勝手に仲良くなって、靴を履くのを手伝い合いながら、園庭に遊びにいくちいさき人たち

安心感とアドベンチャー

「アドベンチャー」と聞くと、みなさんはどんなことを想像しますか?
僕は、ワンピースとドラゴンボールが頭を駆け巡ります。

でも、手遊びのような小さな遊びの中にも

  • とりあえずやってみる
  • 気持ちが動く(無理!できた!!え、どうやるの?)
  • うまく指が動かなくて、自分にも何が起きているかわからなくなっちゃう、etc

小さなドキドキはたくさんあります。それもアドベンチャー!

子どもたちの反応もきっとそれぞれ。

「失敗したくない」
「できるようになりたい」
「隣のあいつはできていのかな?」

失敗(うまくいかないこと)したときに、笑顔で「もう一回やってみよう」って思えるかどうか・・・それが大事!

本当に小さなことだけれど、小さな遊びを積み重ねることで、「安心感」が醸成されていく。
そんな小さな積み重ねから、「ここは失敗しても平気なんだ」ということがわかってくると、

その集団が、「自分らしくいられて、巣の自分を出せる場所」になってくる。
Cゾーン(Comfort zone=安心な場所)ってそういうこと。

これがないと、失敗したときに
「あいつ、バカじゃないの」なんていう誹謗中傷が起こって、
クラスの中で二度とアドベンチャーしたくなくなっちゃう。

だから、まずはCゾーンをみんなで作ること。

先生と子どもの間
子どもと子どもの間
クラス全体の雰囲気

そうすると、そこから「一歩踏み出したくなる」し、友だちと一緒に何かすることにもチャレンジできるようになっていく。

Cゾーンから一歩出る→ 失敗して戻る→ (大丈夫大丈夫)
繰り返しているうちに、できるようになる →  成長!
だから、このCゾーンの際(きわ)がめっちゃ重要なのだ!
(狭山市 在住 Kさんの証言)

お互いのことを知り合うことで、安心感が広がる

価値観を問い直す

「じゃんけん列車の構図は、一人の勝者に全員敗者。
チャンピオンの後ろにいるのは、一番最初に負けた人」
(またまた 狭山市在住 Kさん)

PAでは、「勝ち負け」よりも「協働」の関係性をよく使います。
じゃあ、勝ち負けの経験は必要ないのか??そんな質問も出てきますが、このあたりはまたゆっくり考えたいですねー。

個人的には、少なくとも「幼児期には、勝ち負けはあんまり必要ない」と思っています。

イス取りゲームにしても、フルーツバスケットにしても、「遅い人が負ける構図」だと言うこともできますねー。

そのあたりを、「ゲームのルール」で、win-winにしちゃえばいいんです。
今回の「じゃんけん列車」は、負けた人だけが相手側について、2番手は復活するバージョンでした。
「お!またじゃんけんするチャンスがきた!!」という気持ちは、きっと嬉しい気持ちだったのでは?

「はい、勝ったチームにはくしゅー!」
「できた人〜?」

って、大人が声をかけ続けることが、もしかしたら「勝つことがよいこと」と言う価値観を子どもに教えていないか?

「負けたけど、楽しめた人〜?」
「これからできるようになる人〜?」
「友だちに助けてもらった人〜?」
「チームで協力したぞーって人〜?」

大人の声掛け一つで、どの価値観に光を当てるかも変わってきます。

価値観押し付けあるある

「○○くんは、きちんと座っていてえらいね」
「残さず食べてえらい!」
「ごめんね → いいよ」 (その場で許せない感情もあるさ)
「泣かないの!」(泣きたいときもあるさ)
「できた人〜?」

他には、どんなことがあるかしら?

感情を振り返り共有すること

体験を振り返るときに、子どもたちの「感じていること」に注目するのって大切。

できた、できなかったという「結果」に注目をすると、

「もっとこうすればよかった」とか、「できなかったのは○○くんのせいだ」みたいになっちゃったりして。
さらに、「もっとみんな一生懸命やろうよ!」みたいな同調圧力で、つらくなる子が出てくるかもしれない。

個人の成長(変容)は、
「あのとき、言いたかったけど、実は恥ずかしくて言えなかった」みたいな中から起こる。

しかも、他のメンバーも「へー、あの子は、ああいうときに恥ずかしくなるんだ」がわかると、その子への関わり方にも変化が起こりやすい。

その子の「安心感」の感じ方がわかると、その子のチャレンジもわかってくるので、
「あいつは今チャレンジしているな」みたいなことがわかる。

チャレンジバイチョイスの考え方が大切にされてくるのも、このあたりからですね!

だから、「何が正しい」「次どうしたい」みたいな具体的な話をしなくても、関係性の中で解決できるようになるのかもしれません。

評価されないで、聴いてもらえることがわかると、
気持ちを話すというアドベンチャーもしやすくなります。

みんながモヤモヤした「トラフィックジャム」

最後に・・・

もう一回言っちゃいますけど、ホントよい時間でした。
僕も20年PAに関わってきて、色んな学びの場やファシリテーターに出会ってきました。

「この人を、みんなに紹介したい!!」
「この考え方を、みんなと共有したい!!」

そんなモチベーションで、これから矢切PACEの学びを続けていきます。

松戸市、矢切、地域の人がつながること。
地域関係なく、矢切PACEをハブとして出会うこと。

楽しい学びの場を仕掛けていきますので、また第2回もよろしくお願いします✨

たまたま着てたTシャツがAdventureだった11歳

「遊び」を「遊べる」大人になるために

週末に、第120回西多摩PACEの「ゲーム祭り」に参加してきました。

もともとは、30年ほど前に始まった、キャンプ系の人や学校の先生が、アメリカの「アクティビティ本」を訳して試してみていたという研究会。

今はなき、神奈川県の清川青少年センターで、泊まりで40人くらいの大人たちが集まり、朝から夜中まで、くだらない(ときに真面目な)ゲームをやりまくっていたの「ゲーム合宿」が懐かしい。

思い出すのは、座布団をどこまで高く積んで座れるか・・・を、仲間たちと追求していて、夜中にある先生(高キュー)に、「きみたち、もうすこし静かにしてくれない?」としっとり叱られたこと。
留学から戻り、日本で「プロジェクトアドベンチャー」を学んでいる先生や、社会教育の人にたくさん出会えたことは、今でも大きな財産です。

今回は、コロナ禍でなくなった「ゲーム祭り」の復活で、
久しぶりに純粋にアクティビティを楽しむ時間でした。

教育的に「よいアクティビティ」みたいなものはたくさんあって、
それを適切に使えるようになると、学級開きやコミュニティづくり、ワークショップの「アイスブレーク」にもとても有効。

「初めまして」の関係性で・・・
◆お互いのことが知れる
◆関わる負荷が少ない(ほどほど)
◆身体がほぐれる
◆声を出す
◆自然と笑う

みたいな「出会うきっかけ」を作るのに向いている、よくできているアクティビティはたくさんありあす。
もちろん、誰が、どんなトーンで使うか・・・ということも大きく影響するけれど。

でも、その正反対に・・・

「意味がよくわからない」
「バカバカしい」
「恥ずかしい」

みたいなアクティビティを、グループが「純粋に楽しい!」と感じれるときは、パワフルさがあります。

「なんで、こんなにじゃんけんに勝てないんだ・・・!?」みたいに、無限ループに入って、
一人笑いが止まらなくなっちゃう。
それを見て、周りもゲラゲラ笑い出す。
みたいな、くだらないことが起こると、場がグッと温まる。

Project Adventureを立ち上げた一人、Karl Rhokeさんが、

FUNN
Functional Understanding is Not Necessary
(機能的な理解は必要ない)

と言っていた言葉が僕は大好きです。

みんなが笑えている状態にハマる(沼る?)感じが、「遊んでいる」という状態に近づいていると思えるから。

プロジェクトアドベンチャー的な活動では、「アクティビティ」を提案するのはファシリテーター。

時に子どもたちは、
「遊び」を提案されて、
「遊ばされている」みたいなことが起こる。

でも、「遊びに付き合っている」うちに、
だんだん楽しくなって「遊んでいる」感じになってくる。

「遊び」(アクティビティ)が「遊ぶ」に変わっていくと、子どもたちは自然と動き出す。

そんな、遊びの幅を知って、子どもたちと一緒に「遊ぶ」ことができるようになるためには、
まずは大人が「遊んでみること」なんだと思う。