「子どもの支援」をテーマに、ある保育園の研修を担当させていただいたときのこと。
一人の男性保育士が、「木登りで、子どもに『おしり押して!』と言われると悩む」ということを話してくれました。
そこに悩めるって素晴らしいことだと思います。
で、結局のところ、子どもや状況によるので答えはないのだと思いますが、自分の中でどんな選択肢があるのかを考えておくことって大切。
・子どものおしりをしっかり押して登らせて上げる?
・とりあえず木の真下に立って、落下したら受け止めてあげる準備をする?
・「大丈夫。◯◯ならできると思うよ」と勇気づける?
・「両手で押す?それとも片手?それとも小指だけ?」と押す選択肢を渡す?
・「本当に押してほしいの?それとも一人で登りたいけど登れないと思っているの?」と確認をしてみる?
・押もせず、近くにもいかずに見守る?
etcetc…
「一人で登らせたい」、「成功体験をさせたい」というのは、大人の願い。
「とりあえず登りたい」、「自分で登れるようになりたい」、子どもはどんな願いを持っているのか?
となると、やっぱりチャレンジャーの目標=「どこまでいきたいか?」「どうやっていきたいか?」を知ることなしに、支援の形を決めるのは難しいと思うわけです。
だから、ついつい「どうしたい?」と聞いてしまいます。
登れないことは失敗ではなく、試行錯誤のプロセスの一部だと考えられる支援者でありたいし、子どもたちにもそう考えられるようになってほしい。
今日は手伝ったから登れた、明日は一人で登れるかもしれない、そんなことが起こるかもしれない。