Waldorf School of the Peninsula オープンハウス①

Los Altosにあるシュタイナー学校の30周年の記念プロモーション映画の上映会での出会いをきっかけに、10月に入ってすぐにオープンハウス(学校見学)があるということで、参加させてもらいました。

基本的にオープンハウスは、子どもがいる人が参加するものなのに、こちらの素性と熱意を伝えたところ、快諾してくれました。

IMG_3088 IMG_3097

このキャンパスには、Nursery(3~4歳)、Kindergarten(4-5歳)、Elementary(1-5年生)が 通っていて、6-12年生は別のキャンパスに通っています。

まずは、シュタイナー学校の概要の説明。
IMG_3093 IMG_3094

朝から素敵にコーヒーやリンゴ、クラッカーやチーズが置いてあって、資料や図書もあり、とても丁寧におもてなしをしていただきました。
部屋の前には、K-12年生まで、それぞれどんなことを学ぶのかが、チョークでアーティスティックに書いてありました。
また、実際に生徒たちが作ったノートを自由に閲覧させてくれたことが感動でした。

このノートを書いている子たちはどんな子たちなんだろう・・・と驚くばかり!

たくさんの色と絵。
パステルカラーで手書きのイラスト入りの参考書を見ている気分。
高校生にもなると、人体の骨格や筋肉を全てイラストで再現していたり、幾何学模様の図があったり、絵本のような世界観が広がっていたり・・・。

アートの力って、素晴らしい☆

マインドマップを書くのと同じで、こうやってイラストを細かく描くプロセスは、そのコトを理解したり記憶にとどめたりするのに有効なのだろうなぁ。

そして、実際に教室に入らせてもらって、3年生と4年生の授業を見学。

3年生は、様々な土地の人の生活(家のスタイル?)について学んでいるところでした。
大きなノートには、モンゴルの「ヤート」の絵が描かれ、そこに説明が自分たちの手書きで書かれていました。
絵日記みたいな感じで、すでに一つの「作品」という印象。
文化的背景、自然環境のこと、家の建て方、子どもの遊び方など、様々な話をしていました。
その後の授業では、実際に屋外でヤートをみんなで建てていたようでした。
体験的!

4年生は、北欧のサガの神話を学んでいるところで、バイキングについて話をしていました。
バイキングが、盾と武器を持って船に乗り、盾を船に飾ることで、船を大きく見せたという場面を再現するために、一人ひとり円形の盾を作っていました。
それぞれが違う色、エンブレム、模様で、個性的なものばかりだったのが印象的でした。
その盾を持って、バイキングの闘いの詩を、全員前に出て諳んじてくれました。迫力あったなぁ。

その後、Hand Work(手仕事)の先生のお話を聞きました。
なぜ縫い物?針仕事をするの?という、素朴な疑問を持っていましたが、目からウロコがたくさん落ちました。

・手先の作業をすることで、運動スキルとeye-hand coordination を鍛える。
左から右、上から下に、決まったパターンと動作を繰り返し左右対称に行うことは、文字を書いたり、絵を描くことにつながる。

・意志を育てること
一つずつタスクをこなすこと→成功体験
1年生の最初にHand Workの授業を担当すると、どの子が文字を書くこと、学習、運動に課題を持っているかがすぐにわかるそうです。
幼児期からの身体と神経系の発達は、頭から足先へ、大きな筋肉や身体全体の動きから発達する。
そして、それから手先での細かい運動スキルが発達し、文字が書けたり、作業ができるということ。
まさにPre-academic skill!

幼稚園の身体的な遊びや、手遊びを、こうやってアカデミックに一貫して捉えていることに感動しました。

また、手と脳の発達についての研究と、シュタイナーが1900年代初頭に考えていたことは、なぜかつながることがたくさんあるという話を聞き、シュタイナーという人物について興味がわきました。
作品としては、
1年生で2次元(平面)の作品を作り、2年生で3次元(立体)を作る。
4年生では正対称のデザインをして、それを袋に刺繍。
6年生になると、自立する動物の人形を、紙にデザインと設計図を書くところから取り組む。

IMG_3096(廊下にあった飾り)

デザインの意味を学び、0からモノを作ることを体験することで、何でも自分で作れるということを経験するのだとか。

一つ一つの作品や、動作に、子どもの成長に関する意味と価値があるということが伝わってきました。

その後の全体でのお話や、質疑応答で興味深かったこととしては・・・

◆神経学的に7歳までは、書くことや読むことは早い
→いつ、何が適切かということをシュタイナー教育ではとても配慮する。
準備ができたときに、そのコトを好きになると一気に伸びる。
早期にそのコトを与えられると、嫌いになる可能性がある。

◆Reading(読むこと)を3年生まで教えない
先生の読み聞かせや、神話などを書き写したりはたくさんする。
外からの刺激をためておいてから一気に読み始める。
実際に、3年生になると一気に章立てのある物語などを読み出すそう。

◆高校生まで、学校にコンピューターはない
メディアやテクノロジーから、子どもたちを「守る」=Shelttering
技術や使い方はそんなに教えなくても、高校生は一晩でやり方を掴む。
確かに・・・。
幼稚園、小学校では、家庭教育でもほとんどテレビを見せない方針のようです。

◆4年生まで宿題はほとんどない
最初の宿題は、例えば模型が授業だけでは完成しないから、続きを家でやるという程度のものらしい。
リズムや習慣のある生活をつくることを大切にしているので、宿題もその延長にあるような印象を受けました。
保護者の方が言うには、「子どもたちが自分の興味で勝手に勉強をしていること以外に、宿題は必要かい?」と。

◆シュタイナー学校で学んでいる先生たちが学び続けている
1-8年生まで、基本的に担任は持ち上がり。
教員のトレーニングでは、全ての学年のカリキュラムをトレーニングされているので、基本的に全員がどの学年でも教えられるとのこと。
元々教員ではない人や、公立や他の学校で教員をしていた人が、みっちり学び直して改めて教師としてのスタートを切る。
常に読書をして、知識や思考の幅を広げようとしている。

うんうん。

プロモーションムービーの上映会で見た、「人生への準備」という意味がわかった気がします。
シュタイナーの教育思想は、まだまだ知らないことばかりですが、シリコンバレーの一流企業の人たちが、今このようなユニークな教育を選ぶようになっている、という事実を知りました。
Imagination & Creativityを育てている学校なんだなぁ。

コメントを残す