仕事のない平日に、知人の子どもが通う地元の公立小学校を見学させてもらいました。
K-5のいわゆる公立の小学校。
いつも、保護者のボランティアを快諾してくれる先生ということで、今回の見学も快く受けてくださいました。
1,2年生の合同クラスという変則的な24名ほどのクラスで、ベテランの先生が担任。
とても穏やかに、明確な指示とフィードバックで、なんと温かいクラス!!
先生が子どもたちを信頼していることが、とても伝わってきました。
まず、学校のスケジュール
7:45: 登園
7:55: 始業ベル
8:00: 学校開始(8:01から遅刻)
8:00 – 10:10: Morning Instruction Block
10:10 – 10:30 休み時間(おやつあり)
10:30 – 12:25 Instruction Block
12:25 – 13:21 Lunch
13:21 – 14:30 1~3年生下校
– 14:35 4~5年生下校
と、こんなスケジュール。
なぜ、ランチは21分まで??下校のときはなにしてるの?一分過ぎると絶対に遅刻か・・・?と、疑問はまだまだたくさんです。
それはまた、次回解決するとして・・・。
まず「おやつを食べる」「広い校庭でしっかり遊ぶ」というのは、いいことだなぁと思いました。
見学に行った日の午前中は、
・元市長さんに訊いてみたい質問を考える(social studies)
・1年生=算数、2年=体育
・ライティングワークショップ
と、休み時間までとても集中した時間が続きました。
先生のフレームづくりと、指示とフィードバックが的確なためか、子どもたちはとても集中して学習していました。
個人作業、ペアワーク、床の絨毯でサークルで集まった話し合い・・・
学年が混ざっていることもあり、進度や理解度の差が大きい中、子どもたちの脳が活性化しているのが、とても伝わってきました。見てるこっちが脳疲労・・・糖分欲しくなる感じ。
また体育もかなり運動量が多い印象で、心拍数がかなり上がる印象を受けました。
とても広い校庭の端から端までの往復は、1年生には長い距離だったなぁ。
この学校の体育は、National Institute of Healthの研究認可の降りたSPARK (Sports, Play, and Active Recreation for Kids) というプログラムを導入しているそうです。
ホームページを見るかぎり、研究に基づく運動プログラム、教員養成、備品の販売など、よくできたパッケージプログラムという印象。興味深い。

そんな2時間半を過ごした後に、カリフォルニアの太陽の元、外のピクニックテーブルで各自持ち寄ったスナックを食べる。
いいな〜!
食べ終わった子どもから校庭へ。
そこで発散しているせいもあり、午前中後半もとても集中力があったように見えました。
・1年生=体育 2年生=算数
・ライティングの続き
・リーディングワーク
・個人で読書
と、ここまで。
ランチが始まるのを見届けて失礼した訳ですが、先生のあり方やテクニックがとても勉強になりました。
◆子どもたちの注目の集め方の工夫
音と視覚、ちょっとした言葉遊びだけれど、テンポよく次の指示が出るため、集中が途切れない!
例えば、「私の肩から手が降りたら、隣のペアと◯◯について30秒間話をするように」
レインスティックをシャラシャラと鳴らす、静かなオルゴールを鳴らすなども面白かった。
“If you hear me clap one time.” と小声でやったり、実に様々でした。
◆基本的に言葉づかいがとても丁寧。
子どもたち相手に”Ladies and Gentlemen” と言ってみたり、Would you~, Could you~ , Pleaseと丁寧に伝えたり。
一日の間に何度「ありがとう」という言葉を先生が使っているか!
とても子どもたちが大切にされていると感じました。
◆クラスで求められている姿、行動指針が明確


学校全体での求められている子どもの姿、行動指針からずれた行動をしている子どもに対してのフィードバックが的確かつ早い。
見逃さない視野を持っている。
◆子どもたちにどんな行動や態度が望ましいのかを判断させる
「◯◯くん、全員が準備できたと思ったら話始めてください」
「◯◯さん、このクラスの中で、一番きちんと準備できているのはだれですか?」「△△さんのように準備しましょうね」
◆先生が楽しそう
算数の導入で、いかに先生がこの内容を好きかを語る場面。
新しいライティングワークショップのノートを一人ひとりに配るときの、期待度の高め方。
子どもたちから自然とわき起こる拍手。
とにかく、穏やかなトーンと丁寧な言葉遣い。
子どもたちがとても安心して、その場にいる様子が伝わってきました。
1年生の男の子が、隣のクラスの先生への伝言を頼まれとても誇らしげだったこと、遅刻してきた子どもへのささやくような温かい配慮の声かけ、とても印象的でした。
幼稚園では、決められた教科の時間としての学びは基本的にありません。
その自由遊びや一斉保育の間、いかに興味を持って刺激を受けるか。
子どもたちは遊びに夢中になることで、学びに向かう集中力を学んでいます。
とはいえ、1年生、2年生でも、続く集中力には限界がある。
やはり集中を戻すためのメリハリや、ペアワークや机から離れる時間を作る工夫など、動きのある学びの場は、小学校にもっと必要だと思います。
大人だって、座りっぱなしの1時間はきつい!!
幼稚園から小学校に入って、突然「座っていなさい」「これを学びなさい」とやられるのは、難しい子もたくさんいると思います。ちょっとした手遊び、集中する工夫、わくわく度、動きのある展開、肯定的に扱われることなどなど、ギャップを埋める工夫はたくさんありますね。
自分が幼児教育の現場に入ってから、改めて小学校1年生-2年生の様子を見れたことは、とても気づきの多い貴重な時間でした。
