自然農法から、教育について考えさせられた。
自然農法は、「ほったらかし」のイメージがありました。
基本的に、耕さない、除草しない、肥料を与えない、農薬を使用しないということが特徴の農法。草が生い茂った中に、「野菜?どこ?あ!あった!」みたいな。
でも、そうではないということを知りました。
環境整備、それぞれの野菜の個性/特徴をよく理解した農作、とても手間をかけているんです。
大切なのは、作る人の自然との丁寧な関わり。
その土地に、どんな草が生えているかを知ることは、どんな作物に適しているかを知る手がかり。草が生えているから、保温され、保湿され、土が守られているということ。
ミミズや昆虫も、土を豊にするために必要な協力者。
「地面には、自然と草が生える。そこに、野菜を仲間入りさせてあげるだけです。」
という言葉が、印象的でした。
草を地際で丁寧に刈り、上の草をどける。
そして、今度は根っこが生えている部分を切り出すと、キレイな土の絨毯状にはがれる。

そうすると、豊かな水分と栄養を含んだ土が現れる。
そこに種を蒔き、土を戻し、絨毯を戻し、刈った草を戻す。
種を植えたあと、普通だったらたっぷりと水をやるのが当たり前。しかし、ここの農法では、水はやらないそうです。
それは・・・
水をやると、すぐに発芽して、地表に葉が出る。
ただし、それで少しでも寒さがくると、簡単にやられてしまう。
まだ根が育ってないのに、葉を出すことを促すことはしない。
地中にある水分が逃げないように、最大限の環境整備をしたら、あとは種が自らその水分をすうのを信じて待つ。
そうすると、種はまず葉よりも先に根を出すそうです。
そして、自ら水分と養分を吸収できるようになってから、初めて地表に葉を出す。
そうやって芽を出した作物は、少しの環境の変化に負けることなく、強く根を張って育つそうです。
ふと、教育と同じだなぁと思いました。
「見える学力」、つまり知識や技術を教えることで、すぐに何かができるようになる。
でも、そこに芯の強さがなくては、人生で何か負荷がかかってすぐにへこたれてしまう。
チャレンジ精神、ねばり強さ、思いやる心、共感力、正直さ、楽しむ心、考える力、判断する力などの、「見えない学力」を、どう育てるか。
特に幼児期はそれを育てる時期なんだと思います。その基盤なしに、葉をのばすのは、様々なリスクを伴う。
種の時期には、種の時期の学びがあるんだ。
とても思慮深い朝でした。

